突然理由もなく、動悸やめまい、発汗、窒息感、吐き気、手足の震えといった発作(パニック発作)を起こし、そのために生活に支障が出ている状態をパニック障害といいます。
このパニック発作は、死んでしまうのではないかと思うほど強くて、自分ではコントロールできないと感じます。そのため、また発作が起きたらどうしようかと不安になり、発作が起きやすい場所や状況を避けるようになります.
引用元:パニック障害・不安障害|こころの病気を知る|メンタルヘルス|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
パニック障害のメカニズムについて、わたしなりにまとめてみました。
パニック障害の患者数は今8万人を超えています。以前は原因が心理的要因であり、「甘えだ」などと誤解や偏見も少なくありませんでした。
しかし、最近の研究で脳内の神経伝達物質が関係する脳機能異常つまり脳のいくつかの部分がきちんと動かなくなっていることがわかってきました。
①なぜパニック障害の人は狭い空間や、人が密集した場所で発作を起こしたり、苦手と感じるのか?
二酸化炭素濃度上昇→酸素が少なくなる→窒息の危険!→窒息を避けようとする
=元々備わった考え
↓
パニック障害の人はここで「命を守らなくては!」という危険警報が出てコントロールできなくなり発作が起きます。少しの二酸化炭素が増えている状況でも「酸素が足りない」と命の危険がある状況だと判断してしまうため、酸素を取り込もうと過呼吸になったり、全身に酸素を送り届けようと動悸がしてくるのです。だから、二酸化炭素が通常よりは増える狭い部屋や人が密集したところが苦手なのですね。
参考文献:パニック障害 激しい動悸などが特徴的 ~ その原因は脳機能の異常? | 全国地域生活支援機構 (jlsa-net.jp)
パニック障害は甘えではない!脳科学的なメカニズムについて|心療内科|ひだまりこころクリニック,精神科,メンタルクリニック (hidamarikokoro.jp)
次回は偏桃体についてまとめてみたいと思います