わたしのパニック障害で辛かった症状ベスト3
3位
お腹の不調
特に酷かったのは、発症後しばらく激しい動悸とともにトイレに駆け込む。そしてその後は動けなくなるパターン。
"不安になると、アドレナリンの他にヒスタミンも放出されます。ヒスタミンは胃腸や甲状腺の機能もコントロールします。
そして、ヒスタミンには不要な物を捨てる働きがあります。遺伝子的に古いこのプログラムは発達史の面では非常に大きな意味があったのです。
逃げる時、動物は糞尿をしながら逃げるのです。そうすることによって身軽になり早く逃げられるからです。わたしたち人間にも遺伝子的な根っこが残っています。"だから、パニック発作の時のトイレに行きたくなる症状は、不安に対しての異常ではなく正常な反応だったということかわかりました。
2位
意識が遠のく恐怖
発症した時がまさしくこれでした。スーっと血の気が引いて頭の中が真っ白になって気を失うんじゃないかという恐怖…。発作が起きるとノルアドレナリンが放出されます。脳の血管は収縮します。そのため脳への血流が、減るからなのかなと思います。あの恐怖は本当に怖いです。パニック障害では交感神経が優位になるので、心拍も増加し、血圧も上がります。
逆に迷走神経反射(ストレスなどが原因で血圧や脈拍が下がる)も経験していますが、症状的には似ているところもある気がします。
毎回血圧を測っているわけではありませんが、パニック発作だと思ったら実は迷走神経反射だったなんてこともあるかもしれないなって思います。
1位
ドキドキ動悸
これは私のたいていの発作についてきます。パターンもいろいろ。突然の心臓が飛び出るんじゃないかと思うくらいの動悸…これは本当に怖いです。そして、そこに3位の便意や尿意が来るので、出したら倒れるんじゃないかという恐怖から、なかなか出せなくて、トイレに立ったり座ったり、トイレから出たり入ったり…きっと側から見たら不思議すぎると思います…。そして、寒くもないのに震え。
もう一つは、自律神経の影響かと思われる持続する動悸。こちらは気になるレベルのドキドキが四六時中あるので不快感がすごいです。動くと息切れがしたり…。いつ終わるかわからない不安も出てきます。体の水分と関係しているのではないかと、最近気をつけてこまめに水分補給(暑い時はスポーツドリンクなどもプラスしながら)をしていたら良い気がします。
それと、ご飯を食べていると始まる動悸。これは食べたくても辛くて食べることができなくなるので、苦痛です。
これがわたしのベスト3です。
特に大きな発作が起きた後は、急激な眠気や倦怠感に襲われます。これは逃走モードから逃げ切った後の状態だから不思議なことではないんですよね。
このようにパニック発作にもいろんな症状やパターンがあります。人によって全然違う人もいると思います。でも、一つ言えるのは、本人にとって発作は本当に恐怖だし辛いということ。いつかは過ぎるとわかっていても、いきなり前触れもなく来ると恐怖しかありません。その時、本人は恐怖と不安と一生懸命闘っているのです。
2017年厚生労働省の調べで日本のパニック障害患者は8万3千人といわれています。そこから約4年…コロナウイルスが猛威をふるったことで、外出ができなくなり、職への不安やコロナへの不安…だからもっと患者さんは増えていると思います。
あなたの間近にもパニック障害で、辛い思いをしている人がいるかもしれません。
参考文献:
敏感すぎるあなたへ クラウス・ベルンハルト