熱中症と診断されたものの、翌日も倦怠感で動けなかった。でも、3日後には仕事もできた。
4日目、車で実家へと向かったがソワソワしたなんともいえない感覚があった。また不安が押し寄せてきた。なんとか実家までたどり着いたものの、そこから動けなかった…。
私の中で不安が日に日に膨らんでいった。車の運転も買い物に行ってお店を見てまわるのも、レジに並ぶのもドキドキしていた。さらには、スーパーまで行ってお店に入れず引き返した。『絶対におかしい』
近くに心療内科もなく、内科で抗不安薬をもらった。仕事は休めなかった。当時の私は休みたいと言えなかった。朝から起きると動悸がして、安定剤が効いている間は不思議と気持ちが落ち着いた。でも、家に帰ると不安が押し寄せてきて、食事もとれなくなってきた。無理かもしれない…。
そう思ったが、それでも休んではいけないと思い仕事に行った。日に日に症状は悪化していった。血の気が引いて意識が遠のきそうになって何度か病院へと駆けこんだ。食事もどんどん受け付けなくなっていった。
調べつくした精神科や心療内科はどこも初診は2〜3週間待ちだった。ふいに先生に言われたのか、自分で調べて辿り着いたのかはっきり覚えていないが、『パニック障害』という病気を知ることになった。
そうかもしれない…でも、ひたすら待つしかなく、ほぼ毎日点滴に通ったが、それすらも苦痛になり入院することになった。